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歯の豆知識

むし歯

かむかむ歯科小事典

~むし歯~

東葛まいにち 平成22年8月10日掲載記事より

以前に比べ少なくなってきたとはいうものの、まだ口の中にむし歯がある人は多く見られます。

むし歯は歯の表面に付着するむし歯菌、主としてミュータンス菌によって発生します。ミュータンス菌は多くの場合、他の無数の種類の細菌とともに私たちの口の中に住み着いています。特にミュータンス菌は、私たちが食べる砂糖などを栄養として生活し、数が増えてゆきプラーク(歯垢)を形成します。同時に、酸を作り出して、歯を溶かすので、穴が開いたり、黒い色になったりして、むし歯となってしまうのです。

プラークは、子供や若い人の場合には、歯と歯茎の境目付近、歯と歯の間、そして奥歯の「みぞ」の部分に付きやすいので、この場所を注意してよく磨く必要があります。一方、成人や高齢者では歯周病により露出した根の部分に付きやすので、その部分を注意してよく磨く必要があります。プラークを除去すること、プラークを作らないことが、最も簡単で重要な、むし歯予防法です。

また、夏が近づくにつれ、水分を口にする機会も増えてくると思います。 スポーツドリンクや清涼飲料水には、砂糖が多く含まれるため、ミュータンス菌の栄養となりやすく、むし歯になりやすいと言えます。また、口の中に食物の入っている回数、時間が多ければ多いほど虫歯になりやく、そのために、食べたらすぐに歯を磨くこと、そして、こまめに口にする飲み物は、砂糖の入っていないお水やお茶などにすることをお薦めします。

さらに、むし歯を治療した歯でも、その周りからむし歯になってしまうこともあります。治療したあとの手入れはもちろん、歯を長持ちさせるために定期的なチェックはとても大切です。ぜひ歯科医院を受診しましょう。

(高野真知)